Vol.45「リア王」 シェイクスピア

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リア王 King Lear(1605-06)[5幕]悲劇
ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare(1564-1616) 劇作家・詩人
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作品について
1606年に初演されたと推定され、1608年に出版された。主としてホリンシェッドの「年代記」に取材し、短気な老王が忘恩の娘たちに追い出されて嵐の荒野をさまよい、気が狂って悶死する悲劇を壮大なスケールで描き、シェイクスピアの作品中最も深刻で痛ましく、悲劇的感情の最高点をきわめた作とみられている。チャールズ・ラムの上演不可能説をよそに、舞台では上演効果のあがる作として、よく上演される。
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梗概
ブリテンの老王リアは、高齢のため退位を望み、3人の娘に領土を分配する決心をする。長女のゴネリル(Goneril)と次女のリーガン(Regan)は言葉たくみに心にもないことを言って老王を喜ばせたが、リアが内心では最も愛していた末娘のコーディリア(Cordelia)は、ただ言葉少なに子としての義務から父を愛し尊敬していると率直に誇張なく述べたので、短気なリア王は激怒し、コーディリアには何も与えず、勘当を言い渡し、無一文でフランス王に嫁がせる。そして領土と王権を2分して姉たちふたりに譲ってしまう。
ところがオルバニー公妃であるゴネリルも、コーンウォール公妃であるリーガンも、ひと月交代でふたりのところで暮らすことにした老王を、多勢の従者を引き連れて勝手なふるまいをするといって虐待し、非情な仕打ちで老父を追い出してしまう。
忘恩の娘たちに激怒したリアは、人を呪い、世を恨み、暴風雨の荒れ狂う荒野をさまよい、ついに気が狂ってしまう。このあわれなリアに付き添うものは、コーディリアをかばったために追放されたが、主君の身を案じて、変装して再びリアに使えている忠臣ケント伯と道化(Fool)だけであった。
リアは嵐をさけるために見つけた小屋で、乞食に変装しているエドガー(Edgar)にあう。エドガーはグロスター伯(Earl of Gloucester)の長男であるが、庶子エドマンドの術策に陥り、不当にも追放されてこの地方に身をかくしていたのだった。グロスターは狂ったリアに同情し、ふたりの王女がリアの命を狙っていることを知って、リアをドーヴァー方面へ逃がす。これを父の破滅をたくらむ妾腹のエドマンドが、リーガンの夫に中傷したためにグロスターは責められて両目をくりぬかれ、盲目にされたまま追い出され、ドーヴァーの崖から投身自殺をはかろうとしたとき、めぐりあったエドガーに救われたが、間もなく死ぬ。
一方、フランスにいたコーディリアは、老父の窮地を知ってフランス軍をひきいて救援にやってくるが、エドマンドの指揮するイギリス軍に敗れ、父とともに捕虜となる。ゴネリルとリーガンは、どちらもエドマンドと道ならぬ恋をし、嫉妬のもつれから共に倒れ、エドマンドも兄エドガーと決闘して果てる。この時すでにコーディリアは獄中で絞殺され、そのなきがらを抱いたリアも息をひきとる。
[名句]Ripeness is all.——Edgar. V, ii, 12 成熟がすべてだ。
「リア王」
著者: シェイクスピア


