Vol.40「ガリヴァー旅行記」 スウィフト

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ガリヴァー旅行記 Gulliver’s Travels(1726)諷刺小説
ジョナサン・スウィフト Jonathan Swift(1667-1745) 小説家
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作品について
1726年に出版された、スウィフトの代表作で、諷刺文学の傑作である。船医レミュエル・ガリヴァー(私)が、4度の航海で旅した奇妙な国々の見聞記というかたちで書かれ、政争の激しかった当時の英国社会を痛烈に諷刺した奇抜な着想の作品で、全編は4部からなっている。
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『第1部 小人国』(Lilliput)
レミュエル・ガリヴァーは海外旅行の夢をいだき、医学を勉強すると船医になって幾度も航海にでた。あるときガリヴァーの乗った南洋へ向かう船が暴風雨にあって難破し、仲間は全員死んだが、ガリヴァーだけが助かって、平均身長6インチ(15cm強)の小人が住むリリパット国に漂流する。
その頃リリパット国ではふたつの国難で悩んでいた。ひとつは国内の2大政党間の激しい政争であり、もうひとつは隣国に侵略される危機があったことである。小人たちから「人間山」と呼ばれていたガリヴァーは敵国へ泳いで渡り、50隻(せき)近くの敵の艦隊をそっくりぶん取って帰り、皇帝や国民を喜ばせ、その手柄から最高の位をたまわったが、海軍大将や大蔵大臣はこれをねたみ、ガリヴァーが宮殿の出火を放尿で消した罪を理由に死刑にしようという陰謀をたくらむ。
9ヶ月余り小人国に滞在していたガリヴァーは、腹黒い廷臣たちの策略を知ると、隣国へ脱出し、そこへ流れついたボートを見つけると、小さな羊や牛をおみやげにもらって帰途につき、英国の商船に助けられて英国に帰った。
『第2部 大人国』(Brobdingnag)
再び航海に出たガリヴァーは、ブロブディンナッグという巨人の国へたどり着く。そして農夫に拾われてその娘にかわいがられる。農夫はガリヴァーを見世物にして懐を肥やすうちに国王の目にとまり、娘とともにガリヴァーをつれて宮廷入りする。ガリヴァーが国王に進講する英国の政治や学問の諸問題に、当時の腐敗した現状が諷刺されている。ある日、ガリヴァーを入れたおりが鳥にさらわれ、海上に落下したところを運よく船が通りかかって、無事に本国へ帰る。
『第3部 空中の浮き島』(Laputa)
今度は空中の浮き島ラピュータへ行き、バルニバービ王国の首府ラガードゥの大学を見学し、科学者や哲学者や歴史家などを諷刺し、続いて過去の人物の亡霊を呼び出すことのできる酋長の住むグラブダブドリップや、不死の人間の住むラグナグ島などの奇妙な国々を訪れたのち、日本へ来て長崎からオランダ船で英国に帰る。
『第4部 馬人国』(Houyhnhnm)
ガリヴァーは言語と理性をもつ馬の種族フウィンムが、動物的な人間ヤフー族(Yahoos)を家畜にしている国を訪れ、最初に出会った馬を主人として暮らすうち、虚飾や欺瞞のないフウィンムの世界に永住を望むが、反対にあって帰国する。しかし、彼は馬の影響で人間嫌悪症となり、帰国してからも人間より馬の匂いをなつかしむ。
「ガリヴァー旅行記」
著者: スウィフト


