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2010年3月 3日 (水)

ツイッターと共時性 Twitter and Synchronicity

花粉がだいぶ飛ぶようになって春を感じている方も多いのではないでしょうか。春は、いろいろと新しいことを始めるのに適した季節ですが、私もひとつ新しいことを始めました。 それは Twitter です。 実際に始めてみると、周りの人に勧めてみたくなるんですが、

「で、Twitter っていったいどういうものなの?」

“So what's Twitter really like?”

と聞かれても、うまく説明できないんです。やってみないことには分からない。 私が Twitter を始めたきっかけは、ある「偶然」でした。20代前半にパーソナリティをしていたラジオ番組によくゲストでお越しいただいていた、ライター兼編集者の川勝正幸さんに、銀座のアップルストアでばったり出くわしました。川勝さんに「七尾さん、Twitter やったほうがいいですよ」と言われ、彼がご自分の iPhoneTwitter  画面を私に見せながらいろいろと説明してくれたんです。 「アップルストアの店員さんに、 作ってもらえますよ」と言うので、その流れでアップルの店員の方にアカウントを作っていただきました。

大統領選挙でオバマ陣営が若い人への支持を広げるのに効果があったとか、イランの反体制勢力の選挙結果への抗議活動で盛んに使用されたとか、最近ニュースのネタにもなることが多い Twitter。そもそも twitter の意味は:

「(小鳥などが)さえずる、くすくす笑う、(興奮して)~のことをしゃべりまくる」

といったもの。これが、Twitter 公式サイトでは

「つぶやき」=Tweet

となっています。私は、まず何よりも「つぶやき」という訳に、感動すら覚えます。Twitter をやってみると、論理的に組み立てられた、いわば「きちんとした文章」とは異なる、その時、その瞬間に、なかば自動的に、つい出てきた言葉がほぼ同時に文字化されて発信される感じが、まさに「つぶやき」以外の何物でもないのです。

ポリスの名曲としても知られている synchronicity という言葉があります。その動詞形、synchronize は、オックスフォード英英辞典を引くとこうあります:

"to happen at the same time or to move at the same speed as sth."

sth ………………… something

日本語に訳すとこうなります:

「他の何かと同じ時間に発生すること、あるいは同じ速度で動くこと」

心理学者のユングは、これを「共時性」として概念化し、人間社会には集合的無意識というものが存在すると主張しました。つまり、人間はそれぞれ分離された意識を各々がもち、独立した「記憶」を持っているというのが近代化以降の「常識」ですが、これに対して真っ向から異を唱えるもの。

誰かとばったり街中で出くわして、その人がちょうど自分の求めているものを持っている、というような経験をすることがあります。そんな時私たちは、

What a coincidence!(凄い偶然!)

と驚嘆すると同時に、どこか直観的に

something fateful(運命的な何か)

を感じることもあります。

「偶然 <coincidence>」 が「必然 <inevitable>」であるだけでなく「運命的 <fateful>」と感じてしまうことは、非科学的であることは分かっていても、私たちは、離れた場所で、同じ時間に発生する独立した複数の事象を結び付ける「感覚 <sense>」を持っています。それは、synchronicity が、誰かと同調したい、繋がりたいという欲求にこたえるからではないでしょうか?

Twitter とは何か」という質問に対して、ひとつの明確な答えを思いつきました。それはまさに、

synchronicity (共時性)

ではないでしょうか。それもユングの言った、「集合的無意識」のようなものを、明らかに目に見える形で、ひとたびアカウントを設定して「つぶやき」始めれば徐々に体験できるのです。

iPhone には、iPhone 専用の「アプリ」と称されるアプリケーションがあり、Twitter のためのアプリも数多くありますが、中でも私は echofon というアプリを使っています。 fontelephone の <phone> で、これは本来単純に「音・音声」の意。それが「<echo> 共鳴」する。 遠くにいながら、 まったく異なる人生を送ってきた複数の人間の心が、 ヴァーチャルな空間における 「 つぶやき = Tweet」 を通して「共鳴する・響きあう・木霊 (こだま) する」Twitter にふさわしいアプリの名称だと感じます。

蛇足ですが、 「きょうじせい」と入力したら 「強磁性」と変換されました。 これも、ある種の synchronicity かもしれません。強い「磁場・磁力」のようなものを放っている人のアカウントには、たくさんの <Follower(フォロワー)>が集まります。 それもこれも、Twitter を始めてみると、体感できると思いますので、これを機にぜひ。ちなみに私のアカウントは

5helenadrive

ですので、よろしくお願いします。

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