English "IN" fashion: ファッションの英語
私は『NEWS ZERO』の現場記者・キャスターの仕事が2006年10月に始まって以来この三年間、平日は必ずスーツで過ごしてきました。 いつでも大ニュースの現場に取材に行く可能性があるので、かなりかちっとしたスーツが基本。9月をもって、現場で取材する「フィールド ・ キャスター」 を卒業し、 10月から毎週金曜日、『NEWS ZERO』(日本テレビ系列 23:30~24:30放送)のスタジオからお伝えしています。ファッション的に言えば、月~木曜日はカジュアルなファッションをしていても大丈夫になりました。
せっかくなのでひさしぶりに流行をめいっぱい楽しもうと、ファッション誌をたくさん読み、最新トレンドをチェックしています。中でも、海外のファッション誌に目を通しながら、ファッションに関する英語表現は独特だと感じたので、今回の Express Yourself は「ファッション・イングリッシュ」がテーマです。
まず、人のファッション=服装に関して「ホメる」ことは、アメリカでは社交辞令のひとつです。友人や同僚同士で、よく次のように言い合います:
■I like your outfit today!
(今日のあなたのファッション/格好/服装いいですね・素敵ですね!)
辞書には、outfit の意味はこうあります:
「(特別な機会に着る)衣装一式(アクセサリーなどを含む)」(ジーニアス英和辞典)
もともとは、正式な場所での服装を指していたようですが、現在はごく日常的に使われています。アメリカのTVドラマなどを見ていると、出会いがしらに相手の服装をほめるシーンがよく出てきますが、そういった場面で"I like your outfit!"と言います。 最初に目に入ったことをきっかけに、「あなたのことを見ています、気にかけています」という意思表示をするのは、育った環境や人種が多様な人物が同じ職場や学校に居合わせる移民国家アメリカならではの習慣です。でも、オシャレをほめられれば誰だって(特に女子的には)嬉しいものですから、日本でもみならいたいものです。
人のファッション ・ センスをほめる、「おしゃれ」であることをほめるには色々な表現がありますが、 一番シンプルなのは、<fashionable> です:
■She's very fashionable.
(彼女はとてもおしゃれだ)
他には、sense, taste, styleなどの単語を使った表現があります:
■She has a keen sense of fashion.
(彼女はよいファッションセンスを持っている)
※keen ………「鋭い」 という意味の単語ですが、 sense などの「感覚」に付けて用いる場合、「感覚が鋭い=感覚・センスが優れている」となります。
■She has an exquisite taste in clothing.
(「彼女はとても上品なファッションセンスの持ち主だ」)
※exquisite ………上品な、立派な、美しい
ファッション・デザイナーのキャロリーナ・ヘレラは、アメリカの永遠のファッション・アイコン(偶像)である故ジャクリーン・ケネディ・オナシス夫人について次のようなコメントをしています:
■"Her (Jacqueline Kennedy Onassis) style was the style of greatness, and because she was unrivaled, her influence was felt around the world." (Werle, Simone. "Fashionista: A Century of Style Icons," Prestel, New York, New York)
(「彼女のファッションのスタイルは、高貴なものだった。彼女は比類ない存在で、その影響力は世界中に及んだ」)
※unrivaled ……… 他に並ぶものがいない、比類ない
上に出てくる style は、 ジャクリーン・ケネディ・オナシス夫人の「雰囲気」までを含めた全体的な「スタイル」を指しています。
カタカナ英語の 「スタイル」 はその人の身体的なプロポーションを意味しますが、英語では「洋服の組み合わせの傾向・服装全体の雰囲気」 のこと。 日本でも女性ファッション誌では後者の「スタイル」も一般的になってきていて、たとえば80年代をモチーフにしたファッションのことを「80sスタイル」と言います。英語だと以下になります:
■For this autumn, 80's Rock style is in.
(この秋は80年代ロック・スタイルが流行です)
ここで覚えておきたいのは、<in> です。これは 「流行(はや)っている」こと。逆に <out> は「流行おくれ」です。 欧米のファッション誌では "what's in/what's out" といった特集がよく組まれますが、これは「何が流行で、何が流行おくれか」ということ。
もともとは <in fashion> あるいは <in vogue(マドンナのヒット曲 "Vogue" や女性ファッション誌 "Vogue" でおなじみですが、「流行」という意味)> で「流行している、流行の最中の」という表現でしたが、その前置詞が一人歩きし、いつのまにか <in> 単独で「流行している」を意味するようになったようです。
最後に……流行のファッションを日本でも「トレンド」と言いますが、trend はもともと「傾向・動向・趨勢(すうせい)」の意。この「トレンド」、まさに 「服装の傾向」 を指し、 英語でもファッション用語として一般的です:
■Check out this season's latest trend and enjoy fashion!
(あなたもぜひ、 今シーズン最新のトレンドをチェックしてファッションを楽しんでください!)







