Telephone English あなたのデンワはリンリン、ブーブー、それとも ビービー?!
日本に住んでいて英語を使うのはどんなシチュエーションでしょう。
世界の英語スピーカーの大多数は海外に住んでいるワケですから、やはり電話ではないでしょうか。商談、取材、個人旅行のときのホ テルの電話予約など。
日本語であっても、先方の表情などが見えない電話でのコミュニケーションは難しいところがありますから、英語ならなおさら。
電話での会話には“Telephone English” と言ってもいいくらい、特有の言い回しがたくさんあります。
基礎中の基礎、「電話をかける」にもいろいろあり、一筋縄ではいきません。
最も一般的なのは、
“make a phone call”=「電話をかける」
こんなふうに使います:
Would you please excuse me for a minute, I have to make a phone call.
(ちょっと失礼させていただきます。電話をかけなくてはいけないので)
実際に日常生活で使う表現は他にもあります:
“phone someone”“call someone”=「~に電話をかける」
I phoned him./ I called him.
(私は彼に電話をかけた)
アメリカ人は“make a phone call”“call someone up”をよく用いますが、イギリス人は“ring”を使うことが多いようです。
“give someone a ring”=「~に電話をかける」
“ring”というと、「指輪?」なんて思ってしまいますが、これは昔の電話(黒電話などですね)が「リンリン」と鳴ったことから、 「誰かに≪リンリン≫をあげる」→「誰かに電話をかける」= “give someone a ring”という言い方になったもの:
I can talk with you tomorrow in the afternoon, so give me a ring.
(明日午後なら話せるから電話をちょうだい)
ただ、技術の進歩と共に電話の「呼び出し音」も変化し、表現もちょっとずつ変わってきています。
たとえば“buzz”。これは「ブー、ブー」という呼び出し音を表し、
“give someone a buzz”=「~に電話をかける」
「誰かに≪ブー、ブー≫をあげる」→「誰かに電話する」と表現できます。
ところが最近は携帯電話には数え切れないくらいの着信音や着メロ がありますから、“buzz”だとちょっと90年代な感じがします。
一方で、ちょっと「上級者」なイメージを持ってもらえるのが、
“drop (someone) a line”=「~に電話をかける」
この“line”は手紙の一筆、「一行」から来ていて、「一報」を伝える、という意味合いで使われます:
Could you drop me a line when you can leave?
I can pick you up at the office with my car.
(帰れるようになったら一本電話をくれる?
僕の車で会社のところでひろってあげられるから)
ちなみに、「着メロ」は“ring tone”です。
“tone”とは「着信音」や「発信音」などの電話の「音」を指し、海外で携帯電話を使ったり、自動応答電話にかかると、よく出てきます。
たとえば海外に出張している同僚の携帯電話に電話をかけ、留守番電話になったときは、こんなメッセージが流れます:
Please leave (record) your message after the tone.
To record your message, press 1.
To delete your message, press 2.
To listen to your message press 3.
To finish, just hang up or press the pound key.
(発信音(tone)の後にメッセージをお残しください。
メッセージを録音するには1を、
消去するには2を、
聞き直すには3を押して下さい。
終了するには、電話を切るか♯(pound key)を押してください)
知り合いに電話をかけたのに、いきなりこんな音声が流れたら、びっくりして電話を切ってしまいそうです。
留守番メッセージを残すための案内だということはわかっても、どうやって操作するのかまったくわからない! という方が多いのではないでしょうか。
ただ、「応答メッセージ」はほぼ「定型」化しているので、ここで覚えておけば臆することなく無事留守電を残すことができるはず!
いちばんやっかいなのは「♯」(シャープ)などの記号。
“pound key”なんて言われても、はて? パウンドのキー? パウンドケーキかいな?! と言いたくなってしまいそう。
これは元々イギリスで、重さを表す単位の「パウンド」を「♯」で表していたことから来ているそうです。アメリカでも電話機の「♯」は「パウンド・キー」です(電話以外ですと「♯」は数字を表すことから“number sign”=「数字記号」 と言われることがあります)。
ちなみに「*」は日本では「米印」ですが、当然アメリカで“rice sign”なんて言われることはなく、“asterisk”もしくは“star key” (「星ボタン」ですね)です。
“hang up” は「電話を切る」こと。
また、“after the tone” は「発信音の後に」ですが、“after the beep”というパターンもあります。「ビーッ」と鳴る発信音もありますから、そのときに使われます。
ただ、“beep”は“buzz”のように「電話をかける」という意味では使われないので気をつけてください(“I'll give you a beep.” なんて言うと、“beep”という音が「注意喚起」の意味合いで使われるいことがあるので「なにか注意でもされてしまうんだろうか?!」という誤解を生んでしまいかねません)。
そして、「留守番電話」。ちょっと古い辞書を引くと
“answering machine”
と出ています。これは、かつて小さなテープが埋め込まれたいわゆる「留守番電話機」が一般的だったころの英語なので、今では“voicemail”が一般的です(言われてみれば、 電話機の横に別売りの小さな「留守番電話装置」が置かれていた時代がありました)。
今では、メッセージの録音も電子化されていますし、留守番電話も大抵は携帯電話に残すものになりました。このため、「声/voice」のメッセージがメールのように届けられる、ということで「留守番電話」は“voicemail”なのです。
“voicemail”はこのように使われます:
You can call me anytime,
even if I can't get to the phone
you can always leave a message on my voicemail,
and I'll get back to you right away.
(いつでも電話をかけてください、
電話に出られなかったとしても、
いつでも留守電にメッセージ残してもらえれば
すぐに折り返します)
“get”を使った表現が二つ出てきましたが:
“can't get to the phone”=「電話に出られない」
“get”を使って、電話機のそばに行くことができない、 という固定電話が主流の時代の言い回しが、今も使われているものです。
“get back to~”=「~に返事する」
“get back to (someone)” は、電話に限らず、手紙やメール、対面などで、なにかの「返事」や「対応」を他人に待たれているときに使われる表現で、“respond”=「対応する、返事をする」 と同じ意味です。
「電話」の文脈では“get back to you”「あなたにお返事します/折り返します/こちらからかけ直します」になります。
「電話のかけ直し」は日本語でも「コールバックします」と言いま
すが、これは英語でも使います:
I'm afraid the manager is not in right now, I will tell him to call you back later.
(あいにく部長はいま席を外しておりますので、後ほどかけ直すように伝えておきます)
※“Somebody is not [in]~”=「[誰々]は[不在]です/おりません/席を外している」
「電話」にまつわる英語表現は恐ろしく豊富なのです。時代やお国柄によっても少しずつ変化してゆきますから、結構難しいんです。でも、英語での電話応対がスマートにできたら、英語への自信がぐぐっと深まるはず。
ただ、ご紹介した留守番電話応答メッセージのように、基本的なパターンは決まっているので、それさえ押さえておけば思ったより簡単。ここはひとつ、 “Telephone English”をマスターするべくがんばりましょう!
It was nice talking with you, I'll call you back in two weeks!
(お話しできてよかったです、 また二週間後にお電話します!)
本日の表現 |
「電話をかける」=“make a phone call” 「~に電話をかける」 「電話に出られない」 「~に電話をかけ直す」「~に折り返す」 「電話を切る」=“hang up” 「留守番電話」=“voicemail” |







